Tuesday, September 28, 2010

社会科学 101 : 大麻住民投票

Photograph taken from The Week

11 月非犯罪化住民投票

日本では、無許可の所持や栽培が特定の取締法によって行き過ぎた規制をされている大麻(マリファナ)の扱いは各国・各自治政府によって様々です。この大麻の行政的な扱いを住民の投票によって決めようとしている行政があります。それが、米国”なんでもあり”カリフォルニア州。美味しいワインが生産され、多くの日系人によるコミュニティーを持っていて、元ターミネーターのシュワルツネッガーが知事をしていて、ボスドッグのスヌープが長年に渡り親しまれていて、と私たち日本人にとっても親しみがありますね。

2010 年 11 月に行われる米国での中間選挙のタイミングで、同時にカリフォルニア州では大麻の非犯罪化(合法化)の是非を問う住民選挙が行われます。同州を含め米国の複数の州では現在、医療用としての大麻は法規制の罰則対象になっておらず、我々日本人よりも彼ら米国人にとって大麻は既により身近です。

今年の春の時点での Los Angeles Times 社と南カリフォルニア大学の共同調査によると、「去年 1 年を見て、有権者の 3 人に 1 人以上は大麻を試したことがあり、10 人に 1 人以上は燃やしたことがある」となっている。しかし、私が住んでいた頃の経験をベースに見たら、実際は「4 人に 3 人以上は試したことがあり、3 人に 1 人以上は燃やしたことがある」になりますね。


賛成多数のポイント

2010 年 9 月 28 日 5:30AM の時点での yahoo.com "Ask America" によれば賛成 62%、反対 38% となっていることから、有権者の過半数が賛成票を投じるのが予想されます。

現在のところは米国が定めるアダルト年齢の 21 才以上が対象になっているこの法案がパスされたら、個人的な使用において:

A. 1 オンス (約 28.3 g) までなら所持・共有・輸送が可能
B. 1 区画もしくは 1 世帯につき 25 square feet (約 0.7 坪) まで栽培可能
C. 違反者にはアルコールや駐車違反などと同等の罰則

この様な規制が適用されることになる。

そして市や郡には、商業用大麻の生産や販売に対して税金を課することが出来る権限が与えられる。このお金が絡んでる話が、今回の重要なポイントなんです。

現在カリフォルニア州では、かなりの財政危機と言われていて、州住民に対する奨学金・福祉手当・還付金などが支払えない状況になったり、州職員の給与を最低賃金の時給 $7.25 (約 620 円)に下げたりといろいろやってるがどうしようもないらしく、とにかく何をしてでも税金でビッグマネーが欲しい状況に立たされている。


メリットとデメリット


それでは、この法案が通ってどうなるのか? 現在のところ予想される主な経済効果や社会変化のメリットは:

A. 州全体で約 $1.4 billion (約 1,300 億円) の税収が見込まれる
B. 商業用大麻生産による農業の活性化と州全体の経済の活性化
C. 不必要な囚人削減による刑務所や拘置所の混雑状況の軽減
D. 法執行に携わるオフィサーたちがもっとシリアスな犯罪にフォーカス出来る
E. C と D により年間約 $1 billion (約 1,000 億円)の税金節約

など、かなりポジティブで魅力的な内容になっており、同州の社会全体としても税収の面でもかなり期待できる。

そして予想されるデメリットは、反対者たちが言っていることの一つである学校や仕事場での影響。前出のブロガーによれば、「マリファナ反対派は、その習慣性が起こす依存症を懸念する。記憶力、認知力の低下など、常用による脳機能への障害もあるという。とはいえ、その障害がタバ コ、アルコールと比べどれほど深刻なのかは、疑問視されている。DrugWarFacts.org という団体は、年間のドラッグが原因となる死亡者数を死因別に分析し、タバコ 435,000 人、アルコール 85,000 人、マリファナ 0 人というデータを発表している。」

アルコールの「酔う」やタバコの「煙い」と同じように、大麻によって得る「ハイ」というのは労働を行う多くの場所では歓迎されないのではとの声もあるが、この部分は大丈夫であると言われる。それは我々人間がタバコやアルコールとの付き合い方を時間をかけて学び、今や市民社会において誰も職場や学校などの閉鎖されたパブリック空間では明らかにタバコを吸ったりアルコールで酔っ払っていない。規制や罰則が及ばない「モラル」というのが浸透しているからである。同じように、大麻との付き合いにもモラルが必要になってくる。


新たな問題

それよりも心配なのが、現在大麻を扱っているメヒコ系組織から仕事を取り上げ、それが彼らの元気を奪い取る結果になってしまうことだ。カリフォルニア州はゴールドラッシュが始まる 19 世紀中頃までメキシコ領であったり、大多数の州住民がメキシコ系ヒスパニックだったりと、同州の歴史や人種問題も絡んでくるのでこちらの方が一番今後の心配の種になる。

新しい勢力による新産業の創出と、その分野における古参勢力の衰退。こういったものの影響により仕事を失っていく者に対して、資本主義で民主主義な社会ではめったに論議される事がない。今回も同じようにメヒカーノたちの利権は薄くなり彼らに対しての補償や代替案などは出ないであろう。メヒカーノ達にはなんとかがんばってもらいたい。

 
要約

とにかく大麻がどうかこうか、という論点では書いていない。カリフォルニアの住民が「自分たちの社会生活のルールは自分たちで決めるよ」というのが、この同州の財政危機の中での住民投票に明らかに主張されている。ワタシはこの部分に、人々が非常に能動的に生きていくパワーを感じています。

「隣の芝はいつもグリーン」のか、こういったとき私はときどき自分の母国や地域を憂いてしまう。それは、なんとなく「そうやって決まってるから」ってだけで思考停止してしまい、「なぜなのか」「いつ・誰が・何の為に?」を考える事もなく不本意ながらネガティブキャンペーンを信じてしまっている日本・韓国・中国などの我々東アジア諸国の多くのフォロワー(信者)のことを思い浮かべたとき。

大概こういったものには、ノン・フォロワー(非信者)に対しての差別が行われる。これは根が深い。誰も差別はいやだ。みんな知ってる。でも差別は存在する。無知なのか本能なのか。してる本人たちの多くは差別していることに対しての罪悪感はないからだ。気づかない、気づけない。

我々は、もっと価値観や考え方が豊かで多様な社会に住みたいと願っている。

なるべく社会や自分達の将来を悲観的に見たくない。最近は特に強く感じる。将来を楽観的に見るのでもなく、素晴らしい価値観や社会が形成されていると信じていたいからだ。じゃあ、私はあなたは何をしているのか?どうしたいのか?これもシンプルであり考えればきりがない。自分の出来る分野で、自分に出来る範囲でいいから、更に意識を高めて行動に移す必要性を感じる。このカリフォルニア州の大麻非犯罪化への住民投票の一件からそう思う。





Friday, September 10, 2010

British Born Palestinian Hip Hop Artist Shadia Mansour Surrounded by 8 Gunmen in Israeli Airport



British-born Palestinian Hip Hop artist, Shadia Mansour was surrounded by airport security and “intelligence officers” armed with guns on Saturday, September 4, 2010, in Ben Gurion Airport, Israel.

Ms. Mansour was told to return to her luggage after a usual baggage xray and multiple searches, when eight agents ran towards her, weapons drawn and pointed, they aggressively kicked away her bags and surrounded her.

The eight agents had their guns pointed at Ms. Mansour while having her stand in the same position for one hour in suspicion of a bomb being planted in her microphone which they had in their possession for ten minutes already.

Ms. Mansour assured the agents the microphone was used for recording music and was then asked by an officer to sing her lyrics to him, they screamed at her and asked “who she worked for, who bought the microphone, what does she sing about” and as the agents and officers shouted over one another she was also told, “we have found something planted in the microphone” all this transpiring while airport goers observed the entire ordeal.

Although standard for Palestinians to be strip searched upon departure of Israel, Ms Mansour was made to lay down on her back as female agents pushed aggressively into her joints and neck.

Once the female agents finished searching her the microphone was returned and Ms. Mansour was directed to her flight en route to London as though nothing had happened.

Ms. Mansour told us “For a few minutes I really thought they were going to take my life, the way they handled the situation literally made me feel like I was an attempted suicide bomber that had just been captured or something”.

No legal action has yet been taken.

For more info contact: Nancy Leigh at Shadiamanagement@gmail.com


article taken from existenceisresistance.org