Wednesday, December 17, 2008

ブルックリン入門 102B: ベッスタイ


Dec.2005 - Jul.2007

Brooklyn, NY 11233, USA




ブルックリン入門 102B: ベッスタイ



続き,



004. 体験型地区研究


私が住んでたブロックは Fulton St. and Howard Ave. 辺り, Bed-Stuy の中でも東側、カリビアン達のコミュニティー。レンガ造りやCoopと 呼ばれる日本で言うところの「長屋」タイプとかの低層アパートと空き地のブロック。俺の住んでた建物にはジャマイカ人、ニジェール人、俺ジャパニーズとギ アナ人の大家さんで住んでた。屋根にアクセスあったので,時間あるときはいつも屋根に上って,chill out time. 空とかマンハッタンと眺めてました


裏ブロックのアパートではしょっちゅうジョグリンでダンスを朝方までし てたし,今思い起こせばあそこはジャマイカ人のアパートだったのかも.ただそのときは「違うブロックには進入しない」みたいな暗黙のルールの様な,実際 ローカルたちもそうやって自分のブロックを守ってる感じがすごいした.彼らは直接関わりのない人たちだったし,よそ者のチャイナマンとしては自分のブロッ クの裏には探検し切れなかったです.「少しの勇気」とか「万全の慎重さ」,ツーリストと住んでるでどっちを優先したらいいかなんて定義が無いから「動物的カン」ですかね.


どちらかというと私はカリブ諸島でも南の方出身の人たちと遊ぶ機会が多かった.私のお向かいブロックには、Wanki っていう St. Vincent 出身の Hot 78 ラスタマンがやってるタイヤショップが24/7であって、いつも近所の Hustlers やゲットーユースがそれぞれのお気に入りのバイクや車を持ち寄ってハングアウトしてた。その tire shop crew のほとんどが Grenada, Barbados, St. Lucia と西カリブ諸島の出身.そして彼ら、とにかくエンジンつきの乗り物が大好き。スクーター、レースバイク、ダートバイク、バギーに 50cc ミニも。ちなみに Wanki と彼の友達は私のことをちゃんと「Nochi」と呼ぶのに、初めて私を見る人やそんな友達じゃない人たちからは「ヨー,チーノ」とか「ワグワーン,チャイナマン」な感じでしたね.

ここら辺のブロックには、自分が発見できただけでもクリスト協会が六つあって、これらは面白いコントラストを見せてくれた。正面の白壁の協会は、かなり “doing good” でプリースト(仏教の「僧侶」に相当)が夏はメルセデス、冬はレンジローバー、と乗り分け。集会をしょっちゅうやってて、その度「ドレスアップ」した人達がストリートの両サイドに手入れされた Lexus Audi などのブランド車を止めてた。そのすぐ近くにバルバドスから来てるおばちゃんがやってる小さい教会があって、こちらは doing “good“。ポテト、玉ネギ、ニンジンなどを無料でコミュニティーのメンバーに配ってる。


辺りに3つあるこの手の “war against hunger (飢えとの戦争) を実践してる organization(=団体、組織)が「毎週金曜心配無用」で free lunch を配ってた。自分も一度、Wanki の所に出入りしてる Steve ってゆうグレナダ(これもカリブ諸島の1つ)から来てるおっちゃんに連れられて行きました、タダのランチをもらいに。朝から出来てる列が小さくなってから参加、すぐ俺の番が来た。担当のお兄ちゃんと目が合って one moment、でもすぐに茶色の紙バッグを渡してきた。一瞬でした。ただ、チャイナマンがタダ飯もらうのは珍しかったのかも・・・。

その紙バッグに入っていたのは、オレンジに「着色された」アメリカンチーズが「漂白された」食パンに挟まれたサンドイッチ1つと、飲みきりサイズの濃縮還元アップルジュース。これを紹介してくれたSteveが「これで Nochi も飢える心配はねぇー、ガッハッハー」って.めでたしめでたしですな.



005.要約


世界一規模のアメリカの音楽市場、これをポップカルチャーとリンクさせ mainstream (=主流)にまでなったヒップホップ文化。ガイドしてるのは all these black people。ココ Bed-Stuy にはそうゆう bottom up な雰囲気がすげーある気がした。もちろん中には「俺は黒人だから、俺は貧乏だから、しかたがねー」バイブスで元気ないのも実際にいる。だからこそ「自分達なりに強く生きてくぜ」な強生命力バイブスを自分自身に対して「もっともっと」と思わせられた。


自分は「楽観的」に後者に対して強く影響を受けたと思ってるし、これは日本でも 冷たい視線を向けられてるを経験したりそれを感じてる人達の「何でもやってポジティブに生きてくぜ」バイブスと繋がると思ってる。だからこの感覚はもしかしたら「生命力のフォウンデーション」なのかも。みんなそうやって,大変な時期をサバイブしてきたんだ,黒人も,ユダヤ人も,俺たちアジア人も,もちろん何人とか関係ないけどね.








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