Wednesday, December 10, 2008

ブルックリン入門 102A: ベッスタイ


Jan. 2006 - Jul. 2007

Brooklyn, NY 11233, USA



Whagwaan 皆さん,Nochi です.世界各地の異文化体験見聞録を共有し,より良いコミュニケーションを目指す「下町グローバルアカデミー」. 今回もニューヨークのブルックリン地区にフォーカスを置いて,更に中まで,観光客もアジア人もあまりいない場所へと入ってみましょう.



ブルックリン入門 102A: ベッスタィ




ブルックリンの独特な urban neighborhood = 都市的界隈 には,ヒップホップ文化のホーム "Hood" と呼ばれるエリアがいくつもある.その中の Bed-Stuy (ベッスタィ)という,かつては「全米最大のゲトー」と呼ばれた "Corner" がある.ココは,Biggie "The Nortorious B.I.G., Jay-Z, Busta Rhymes などのエンターテイメントビジネス中心的アメリカン黒人社会をレペゼンする多くのビッグマン達の出身地.


私はこのエリアに 1年半ほど住んでいました.さあ,どんな感じだったでしょうか?



001. あらまし


地名はBedford-Stuyvesant、ロケーションは前回話したWilliamsburgの南側一帯辺り。あのフルトンモールからストリート沿いに東へ 10分 - 15分程行ったNostrand Ave. 辺りが中心街。


成り立ちは、19世紀に黒人が土地を購入・所有出来るようになり、いい生活」を求めてアメリカ南部から多くが移住開始。学校やクリスト教会を建てコミュニティーを作り始める。その後Caribbean people from Jamaica, Guyana, Grenada, Trinidad and Tobago そして Barbados などから, 同じく African People もどんどん移住。なにしろ人種差別政策のおかげで60年代まで「ベッスタィはブルックリンで黒人が不動産所有できる数少ない地区」。そして現在「ベッドフォード・スタイベサント地区は、ニューヨーク市で最も有名なアフリカ人系アメリカ人集住地区となっている」ので、世界中からの色んな黒人が住んでる。


・・とココまでは流れだけ。じゃあ誰が裏で糸を引いてたの?って。で近代国家達による戦略がストリートレベルで出てきてるダケとも解釈できるけど、直接的にBed-Stuyのゲットー化に影響したのは「地上げ屋」と言われてる。1つだけ間違いないのは「資本主義国家では不動産はすげー強い」こと。



002. ご近所さん


neighbors は多種多様な black people。アフリカ系・カリブ系・そしてアメリカンと、微妙に目つきや歩き方などに育った環境や信仰してる宗教の「違い」が出てる気がする。クリスト教とかイスラム教とか彼らの中でもグループ分けされてるみたいで、それぞれのコミュニティースペース持ってて、集まる人達も色々いる。


Fulton St. Franklyn Ave. にはイスラム教寺院のモスクがあって、周辺には Muslim バフェが何軒かあり Bean Pie とか美味しく頂ける.そして週末,クリスト教でも金持ち信者の協会前には「メーシーズお出かけスタイル」の人達がスマイル満点で社交してる。


ストリートでは、キャデラックやリンコーンなどのアメリカン車がやや多く走っていて、suzuki, yamaha, honda, そして kawasaki などのジャパニーズバイクで走り回る男たちも多い。そして BMX cruising around the blocks してる kids に、家前階段でチャットしてる様々なヘアスタイルの女の子のグループ、公園のテーブルでドミノするおじいちゃん達。ここらへんはジャマイカと同じく「第三世界」的なバイブス.私がラテンアメリカで見てきた「生活ゆっくり感」に近いと感じた。で、夏の暑い夜なんかはみんな sidewalk 出てきて hang out してる、それもかなり遅くまで。


最近は Buppies (Black Urban Professionals=都市型黒人プロフェッショナル達)も急増中で、マンハッタンへと勤めに出る人達、ローカルでビジネス始める人達など new style があちこち。実はかなりのマイノリティーやけど自分達ジャパニーズのように肌が light の人達も流入してきてる、Williamsburgや西隣の Fort Greene から。どんどんグローバリゼーション真っ最中。



003. 動向,進展


「一昔前までのイメージ “Bed-Stuy, Do or Die (=ベッスタィ、やるか死ぬか)” をポジティブなモノへと変えていこうと、現在は “Bed-Stuy, and Proud of It (=ベッスタィ、そして誇りである)” とゆうキャンペーンが行われてる。関わっているメンバーにはコミュニティー活動家、詩人、グラフィティアーティスト、Deejays、俳優、ラッパー、コメディアンとかもいて、あの Mos Def Chris Rock なども同じく活動メンバーらしい。毎年817日頃にはジャマイカのナショナルヒーロー Marcus Garveyの誕生日に合わせてUniversal Hip Hop Paradeが行われてて、コミュニティーからのポジティブ意識アップをNYCで、そして世界へとグローバルにアピールして盛り上げてるみたい。」


・・・とかリサーチしてる中で知ったことをあたかも自分の言葉にしてみたのですが.実際に住んでると... どうなのかな?多分,高級住宅地化しているベッスタィの西側では,違う類の動きがあるのかも.アジア人や白人の若い稼ぎのいい人たちが大勢引っ越してきていたし,オーガニックレストランがあったりとかかなり新しいもので洗練されてるきてる感があった.そして私はベッスタィの中でも東の端に住んでたから,近所の飯屋とか八百屋とかはすげー「いなたい」感じだったね.とにかく住んでて思ったのが,「最先端ミックス」はすぐそこまで来てた感覚.



続く

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