Friday, April 16, 2010

グローバルムーブメント 101: 中国から NYC

今日は、グローバルカルチャーのムーブメントのお話でございます。

「現代武術」というものがありまして、 ジェット・リーに代表される中国映画で皆さんもよく観るあの独特のしなやかな動きですね。コレは英語で言うと Wu Shu であります。

私がニューヨーク時代にウェブデザインを手伝っていた Takashi Hayashi 氏が、この Wu Shu の師父をされていました。ご自身、2004 から 2006 のシーズンにて全米 Wu Shu 選手権で金・銀・銅メダル取ったほどの腕前であります。氏の毎日の鍛錬を支えるメンタリティーには深く感銘を覚えましたし、その氏を支える美しいサーファーの奥様にはご馳走を作っていただくなど、色々とお世話になりました。

話は、戻ります。まずは下の動画を見ていただきたい。中国五千年の歴史が詰まった動きであります。尋常ではありません。いわゆる「ハンパねー」であります。まさに芸術であります。






これがですね、海を渡り、アメリカのニューヨークに届いた頃には、ストリートカルチャーにて Cool! = かっこいい!とのことで、ヒップホップカルチャーと融合を始めます。とにかく下の動画ですね。ここに出てくる Rory という若者はかつて Takashi 氏の元で修行を積んだそうで、現在ではあのシルク・ドゥ・ソレイユに所属しているとのことであります。

New Era のヤンキースだとか、ブレイクダンスのステップだとか、かなり融合しております。NYC スタイルであります。親しみがもてます。






コレがですね、今度は NYC で活躍する演劇芸術集団の Spinnin Ronin の手にかかりますと下のようになります。 サムライ meets Wu Shu in NYC であります。もう舞台芸術の範囲でございます。動きや、ストーリーも文化融合しておりまして、それはもうかなりのクリエイティブであります。





何が言いたいのかと申しますと・・・ 文化は融合します。し続けております。日本もかつては中国大陸に使節団を派遣しておりまして、そこからおおかたの文明や文化を拝借しておりました。そして持ち帰ったものが、この島々に元々あったものと融合していきました。コレが 500 年、1000 年 経ちまして「日本的」な文化になりました。この流れは、止まりません。

今はその「文化」という見えないものが伝達する速度も非常に速く、影響を与える地域も広範囲になっております。クリエイティビティーや独創性などが求められる音楽やファッションなど、若者の得意とする分野がいい例だと思われます。

そして私たち、現在日本に帰国し生活している外国生活経験者。国はどこでもいいです。皆さん、それぞれの分野で「今まで」と「目の前の現実」と「これから先」を融合させようと日々切磋琢磨されてると思われます。

「今まで」の諸外国生活とは異なる、母国ならではの文化的な壁が立ちふさがっていると思います。逆カルチャーショックは目に見えない苦悩でもあります。しかし、そんな事に構ってはおられません。是非、「持ってるもの」と「今までの経験」とを活用して新しいグローバルムーブメントと呼べるものを作っていきたいものです。または、その一部として人生をまっとうしたいものです。

逆に私たちも、日本文化スタイルのいい所を吸収する努力を維持しなくてはなりません。謙虚である、とか、その「違い」を建設的にすり合わせるコミュニケーションスキルとか。そして、日本社会全体も私たちのような「少し異なる者」への排他的・排除的な接し方を変化させ共存共栄スタイルに移ることで、外部的な目線や価値観も、もっともっと取り込めると思われます。

これが後に、「この先」の日本が世界規模での政治や経済や市民活動などの中でも渡り合っていける様な力になり、それによって国家としても方向性がついてくると思われます。

少し真面目に書きましたが、要は、

Big up all the cultural explorers inna di world!
Viva global diversity!

ということです。

No comments: