Tuesday, June 29, 2010

食料教育 101: 食育レボルーション




美味しく安全な食べ物

今回は、食料教育のお話です。あなた自身が、あなたが愛する人が、そしてあなたの子供が食べるもの。皆、美味しくて安全な食べ物を食べたいと思います。

では、安全で美味しい食べ物って何?から始めます。まず、食料の供給され方から見てみましょうか。一般的な商業ベースの食糧供給の社会的構造。


大量生産型農業

皆さんご存知のように、世の中のありとあらゆる「システム」には色々な「トリック」が仕掛けられていますね。トリックがあることによってシステムが機能する。これは、善悪のお話ではありません。そうゆう「トリッキーな社会構造」の中で私たちは生きている。

大体にして「トリッキーな社会構造」は政治的理由であり、ビジネスとして利益を生み出す為のものだったりしますが、基本はそこに「需要と供給」があるから、と私は思う。

もちろん、一般に生活している私たちもその恩恵を受けています。例えば、食料品。ご近所のスーパーでのお買い物で、季節外れの野菜や果物が一年中手に入るとか、バナナやアボカドに代表される日本原産ではない食べ物も買えますね。米、小麦、大豆なども一年中比較的安定した価格で購入できます。

日本やアメリカや欧州などの先進国及びG20 に代表される新興国と呼ばれる BRICs などで中流階級以上の生活をしていれば、こういった食糧事情が当たり前すぎて「世界の食料システム」に対して何の疑問も持たないと思います。これは一理に「大量生産型農業」の”おかげ”だと思います。

このシステムの”おかげ”で、実際には我々人類が直面するあらゆる問題が隠れています。その中には、わりと知られている世界的な環境問題や人々の健康問題があります。

アメリカの環境健康科学主席研究員の John Peterson Myers Ph.D は、パリにあるユネスコ本部で開かれた「健康と環境に関するシンポジウム」にて次のようなスピーチをしています。

"This generation of children is the first generation in modern history that is not going to be healthy as their parents".

「今の子供たちは、近代史上初めて、親の世代と比べて健康的に劣るかもしれません」


食育レボルーション

何それ、やばくね?と思った人は、そろそろオーガニック食品へ注目してみましょう。 脱ケミカルを考えましょう。家族や友達と、食べ物についての話をしましょう。そういった類のフィルムも見ましょう。そして、出来る範囲でいいんで地元からがんばっているオーガニック食品生産者たちをサポートしましょう。

私の友人の Micky Rich さんも、彼の素晴らしい奥様のおかげでここ何年かオーガニック食材中心の生活を送っている為に、ギャルも羨むほど肌のつや良くも血色が良い。いい男でいいお父さんであります。奥様と二人で子育てがんばっております。東京は東京でも山の手エリアと比べると、何かとヤンヤヤンヤいわれがちな粋でイナセな下町エリアには、こんな身近に良いお手本が転がっております。

これこそ、ザ・下町食育レボルーションであります。

そして世界に目を向けると、家族単位ではなくて自治体レベルで安全で美味しい食べ物を通じて子供たちを教育しようとがんばってる人たちがいます。冒頭に写真を載せているドキュメンタリーフィルム「未来の食卓」は、南フランスにあるとある村での、村長さん先導で行われている村をあげてのそんな食育レボルーションの実話です。

オンラインの超映画批評が、このフィルムについて詳しく説明してくれてます。

そして、フィルムの中では農業大国フランスの環境問題専門医の Lilyan Le Goff 氏は言ってます。

「大量生産型農業の作物の多くは、本来は値札の価格の 2 ~ 4 倍はするはずだ」

「特定の生産法のための多額な補助金の数々、汚染を排除するコスト、医療経費、価格が急落した際の補助金など、これらは値札上ではなく税金に加算されている」

「実際の費用を上乗せしたら、安く”見えた”物は有機食品より高くなる」

「声高に訴えるべき事実だ」


兎に角、ものすごくトリッキーなシステムの社会に我々は身を置いています。自分の身は自分で守るしかないのが世の常ですから、出来ることからやっていきましょうか。まずは身近な所から、あなた自身の食育レボルーション起こしましょうよ。