Aug.2005 - Dec. 2005
Guadalajara, Jalisco, and Cuernavaca, Morelos, Mexico
ラテンアメリカ、それはカナダとアメリカ合衆国を除くアメリカ大陸の全域。私はロスアンゼルス在住時に出来たメヒカーノ友達がきっかけで興味を持った彼らの魅力的な母国メヒコ.不思議ミステリーが一杯の全然知らなかった国.知れば知るほどはまっていっちゃう第三世界.
文中ではローカル文化尊重の観点から「メキシコ」と呼ばず「メヒコ」とします.
はい,私はこの国に 2003 年から合計 1.5 年程いました.
001. 一般情報
国土は日本の約 5 倍.国名の英語表記はアメリカ合衆国と同じスタイル, United States of Mexico.正式名は,Estados Unidos de Mexico (エスタドス・ウニドス・デ・メヒコ).人口 1 億人以上のほとんどがスペイン語とクリスト教の国だが,先住民ローカルの言語「ナワトル語」もけっこう大事に維持されている.最北は米国に接した砂嵐も発生するほどの乾燥地帯.最南は中米グァテマラに接した高温多湿トロピカル.
そして私が住んでた街「クエルナバカ (Cuernavaca)」は広いメヒコの真ん中よりやや南辺りで,周辺はメヒコ的高原・山地でゴツゴツした感じ.雨季と乾季しかなく年間を通して春の様な温度なので,クエルナバカの愛称は「永遠の春の街 (La Ciudad de la Eterna Primavera)」
首都のメヒコ市、通称デーエフェ(D.F. = Distrito Federal). 人口は 1 つの市単体として世界最大と言われる人口 2,000 万以上の大都市.バスターミナルとか地下鉄の駅,中心部のひどい渋滞とかのゴチャゴチャ混み合う様子は、東京とかソウルとかニューヨークとか同じ「大都市」の雰囲気.
002. ご近所さん
メヒカーノの簡単な人種別の構成です.
- 「メスティーソ (Mestizo)」, 混血系: 60-70%、
- 「インディヘナ(Indigineous)」, 原住民系: 15-30%、
- 「グリンゴ(Gringo)」や「エウロペアーノ(Europeanos)」, 白人系: 10-15%、
- その他: カリブ系や私達チャイナ系など 2 - 3% 程.
逆に南部に下れば先住民族系の濃い茶肌比率が多くなるローカルたち.男たちの口数は少なめ,細身で筋肉質の男が多く見られた.女たちは伝統的な衣装,もしくはその影響を強く受けている現代風洋服を着ていた.若い子はかわいらしい仕草などもちろんですが,年齢を重ねるごとに「ビッグママ」に変化していく女達をよく見かけた.
もちろん皆が皆そうじゃないのは当たり前.ただ簡単に特徴を言うとこんな感じの表現に.どうぞご了解を.
そしてほとんどのメヒカーノの皆は日本のことを多少知ってて、俺のことをちゃんと「ハポネス = Japones」と呼んでくれました.
世の中をパッと見た感じは,他の第3世界同様、富欲層(主にスペイン系白人)が社会を独占支配ビジネスしてて所得差が明らかにすごい.街の交差点ではいつもインディヘナ系のストリートチルドレンが大勢いて、ガムや花など裸足で売り歩いてたけど物乞いはあまり見かけなかった上やホームレスは一度も見たことなかった.
これが一度不思議に思って.一年以上の日本在住経験もあるポロさんという私のフィールドアドバイザーに聞いてみた.そうすると「なぜなら,私達は家族愛を非常に大事にしていて先進国のように“家族が見捨てる”が無いから」と.温かいなファミリア・メヒカーナ.
そしてメヒカーノを代表する特徴は「元気さ」.これはラテンアメリカ・カリブ諸島どこも共通だと思う.一般的にメヒカーノは「陽気でテキトー」と言われる反面、根気強く働くロマンティスト.
「美人に出会って綺麗な花をプレゼントしないなんてそんなのありえねー」と言ってたメヒカーノ友達.何時でも何処でも美人を求める元気いっぱいの姿勢で、「臆してヘコむ」の感覚が存在しないように写る.で,彼の妹とかも,ついさっきまで「ワーッ」と号泣してかと思えばすぐケロっとして,メイクアップして綺麗なドレス着て「さあ,酒飲んで踊りにいこー!」に変わってるし.楽しい人たち.
東アジア宗教観で言うところの「陰と陽」で言えば,確実に後者が国民性を反映してるんやろね.
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