Friday, November 12, 2010

社会科学 102: 大麻住民投票否決


以前にお伝えした米国カリフォルニア州のレクリエーショナル用大麻の合法化法案(プロポジション 19 )は、11 月 3 日の選挙民投票で否決された。

結果は、賛成 46%、反対 54% で僅差での否決だった。






そしてインターネット上でちょっと読み進んでいくと、 2 つほど興味を引かれた。

1. 反対票を投じた選挙民には、人種やクラスなどの偏りはないこと。これはワタシが思うに、人種・所得・教育レベルに関係なく個人的なレクリエーショナル用大麻が大衆化していることが見とれる。

2. また現在のカリフォルニア州の大麻産業地域の住民もかなり反対票を投じた。これは、もし合法化されると大手企業によって自分たちの生活が奪われてしまうとの不安から、と言われている。見方を変えれば、地場産業及び地元文化を守る行為とも解釈できる。


しかし、日本での大麻に対する目に余るネガティブキャンペーンとそれを真に受けてる社会住民とを比較すると、カリフォルニア州の住民には、実際に大麻と上手に付き合っていく上での基本的な社会的受け皿が整えられている。

先月、同州知事のシュワルツネッガー氏がサインした法案により、大麻所持が法の取締官にもし見つかっても 1 oz (28.5 g) までなら交通違反と同レベルでの扱いで罰金も最大で $100 以内、逮捕もされないし犯罪歴もつかない。

彼はこうも言っている、「アナタが大麻を吸うとか吸わないとか、誰も気にしてないよ」。


現在、米国では 14 の州と首都ワシントン DC で医療用大麻が合法化されている。




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