Tuesday, March 24, 2009

ラテンアメリカ入門 101B: メヒコ


May 2003 - Aug. 2004
Aug.2005 - Dec. 2005
Guadalajara, Jalisco, and Cuernavaca, Morelos, Mexico



以前の記事の続き


003. 体験研究 [Experiential Studies]


メヒコで体験した大事な出来事の1つに「良い加減さ」のバランス感覚がある。日本の「適当(適度)」とか「大らか」「さじ加減」に近い感じ。


例えば時間感覚。「ラテン時間」と言う言葉ががあるぐらいラテン系の人々は,一般的に「時間に大らか」と言われてて,もろオリジナルなラテンバイブス溢れるメヒカーノもそう。時間厳守か5分前登場が“当たり前”とされてるような日本社会でヌクヌクと育った俺にとってコレはくらったし面白かった。


例えばパーティーが「7 時から」だとする.大体は1-2時間後に到着したほうが間違い無し。7 時なんかに登場してしまうと逆に困惑される,「まだ誰も来てないよー,もう少ししてから戻ってきな」と。海外生活初心者の頃に,メヒカーノやコロンビアーノやベネスエラーノたちのホームパーティーでコレをやっちゃった.「あれっ?」と思い「いやー,7 時からって聞いたんだけど」なんて感じで言ったと思う.そうすると「日本人はもっとイージーに」なんてアドバイスされたりもした.


俺はメヒコのモレロ州で日本語のインストラクターもしてたけど、授業開始時間キッカリに居合わせてた生徒はほとんどいなかった。大体みんな始業チャイムを聞いてワラワラ集まり始める感じ。ちなみに彼ら生徒たちは,教室に入って一度席に着くと,熱心に俺の話しを聴いてくれたし,逆に積極的に質問する子も複数いたりして,そこらへんはメリハリついてた.


プロフェッショナル相手でも,大人相手でもメヒコでの時間感覚は大体そんな感じだった.首都の DF で行われた外国語教育インストラクターが対象の大規模なセミナーでも,開始は予定時間を少し過ぎた頃だった.医者とのアポイントメントなんかもそうだった,「じゃあ次回は 14 時で」なんて言われ素直にホイホイと時間通りに登場すると、彼はコーヒー飲みに出てて.「まあそれくらいはいいか.日本人的キチキチは忘れて大らかに」など思いながらドクターの戻りを待って.はい,ドクター戻ってきた.そしたら「お,ノチ,元気?じゃあ、前の人が終わるまでソファでゆっくりしてて」なんて言うし。「えー、前の人って?」


メヒコに住みだして半年ほど,そこまで大らかに理解できなかった俺は軽くメンタルヒステリックを起こした。「ムキーッ!何でやねんメヒカーノ!」って。近い存在のメヒコ人とメヒコ生活 25+ 年のアメリカ人の友人たちに,時間感覚についての俺の納得できない気持ち,不満などを伝えてみた.簡単だったねー「落ち着けノチ,ここは日本じゃない.ここはメヒコ.そうゆう所だし,メヒコ人ってそうゆ人たち」.で,次に思ったのが「ちょっと待てよ、もしかして俺の心が小さいダケか?自分の主観が通らないことダケに不満を覚えて,なんでそうなのか原因を考えてなかった・・・」と,解決策を自分の中に求めた.


そうすると面白いことが見えてきた,憶測でしかないけれど,「・・・だから,シッカリしてるのに不本意ながらストレス溜め込んでふさぎ込んじゃったりして,最終的には人間の最も豊かな部分の一つである「感情表現」が欠如してるとかあーだとかどーだとか言われる日本人が多いのか?」と.


こうなると一つの個人問題は,その地域に住む不特定多数の人間たちの地域問題の一部分を担っていて,それは外から見れば「文化」であるから,拡大解釈したら「文化問題」になる.そう考えるとこれからの日本文化の進展を考えれば「大らかさ」は必要不可欠な要素になるね,確実に.





Friday, March 20, 2009

ラテンアメリカ入門 101A: メヒコ


May 2003 - Aug. 2004
Aug.2005 - Dec. 2005
Guadalajara, Jalisco, and Cuernavaca, Morelos, Mexico




郊外住宅地育ちの Nochi が海外へ飛び出し経験してきた共有型異文化見聞録「下町グローバル学園」。今回の共有トピックはメヒコ


ラテンアメリカ入門 101A: メヒコ



ラテンアメリカ、それはカナダとアメリカ合衆国を除くアメリカ大陸の全域。私はロスアンゼルス在住時に出来たメヒカーノ友達がきっかけで興味を持った彼らの魅力的な母国メヒコ.不思議ミステリーが一杯の全然知らなかった国.知れば知るほどはまっていっちゃう第三世界

文中ではローカル文化尊重の観点から「メキシコ」と呼ばず「メヒコ」とします.

はい,私はこの国に 2003 年から合計 1.5 年程いました.


001. 一般情報

国土は日本の約 5 倍.国名の英語表記はアメリカ合衆国と同じスタイル, United States of Mexico.正式名は,Estados Unidos de Mexico (エスタドス・ウニドス・デ・メヒコ).人口 1 億人以上のほとんどがスペイン語とクリスト教の国だが,先住民ローカルの言語「ナワトル語」もけっこう大事に維持されている.最北は米国に接した砂嵐も発生するほどの乾燥地帯.最南は中米グァテマラに接した高温多湿トロピカル.

そして私が住んでた街「クエルナバカ (Cuernavaca)は広いメヒコの真ん中よりやや南辺りで,周辺はメヒコ的高原・山地でゴツゴツした感じ.雨季と乾季しかなく年間を通して春の様な温度なので,クエルナバカの愛称は「永遠の春の街 (La Ciudad de la Eterna Primavera)」.常にあちらこちらの植え込みや街路樹に花が咲いている様子は,もう心地よいです.

首都のメヒコ市、通称デーエフェ(D.F. = Distrito Federal). 人口は 1 つの市単体として世界最大と言われる人口 2,000 万以上の大都市.バスターミナルとか地下鉄の駅,中心部のひどい渋滞とかのゴチャゴチャ混み合う様子は、東京とかソウルとかニューヨークとか同じ「大都市」の雰囲気.


002. ご近所さん

メヒカーノの簡単な人種別の構成です.

  • メスティーソ (Mestizo)」, 混血系: 60-70%
  • ンディヘナIndigineous)」, 原住民系: 15-30%
  • 「グリンゴ(Gringo)」や「エウロペアーノ(Europeanos)」, 白人系: 10-15%
  • その他: カリブ系や私達チャイナ系など 2 - 3% 程.
私の目に写ったのは、北部に行けば行くほど白人系渡来人との混血度が多くて肌色は薄くなるローカルたち.食事とか洋服とかも欧米の影響を強く受けている様子.この辺りの男たちは「がっちり体系マッチョ型が男らしい」のスタイル.女たちは「丸尻アスレティックボディー・キュートアンドセクシーでいい男ゲットでしょ」,みたいな感じ.

逆に南部に下れば先住民族系の濃い茶肌比率が多くなるローカルたち.男たちの口数は少なめ,細身で筋肉質の男が多く見られた.女たちは伝統的な衣装,もしくはその影響を強く受けている現代風洋服を着ていた.若い子はかわいらしい仕草などもちろんですが,年齢を重ねるごとに「ビッグママ」に変化していく女達をよく見かけた.


もちろん皆が皆そうじゃないのは当たり前.ただ簡単に特徴を言うとこんな感じの表現に.どうぞご了解を.


そしてほとんどのメヒカーノの皆は日本のことを多少知ってて、俺のことをちゃんと「ハポネス = Japones」と呼んでくれました.

世の中をパッと見た感じは,他の第3世界同様、富欲層(主にスペイン系白人)が社会を独占支配ビジネスしてて所得差が明らかにすごい.街の交差点ではいつもインディヘナ系のストリートチルドレンが大勢いて、ガムや花など裸足で売り歩いてたけど物乞いはあまり見かけなかった上やホームレスは一度も見たことなかった.

これが一度不思議に思って.
一年以上の日本在住経験もあるポロさんという私のフィールドアドバイザーに聞いてみた.そうすると「なぜなら,私達は家族愛を非常に大事にしていて先進国のように家族が見捨てるが無いから」と.温かいなファミリア・メヒカーナ.

そしてメヒカーノを代表する特徴は「元気さ」.これはラテンアメリカ・カリブ諸島どこも共通だと思う.一般的にメヒカーノは「陽気でテキトー」と言われる反面、根気強く働くロマンティスト.

「美人に出会って綺麗な花をプレゼントしないなんてそんなのありえねー」と言ってたメヒカーノ友達.
何時でも何処でも美人を求める元気いっぱいの姿勢で、「臆してヘコむ」の感覚が存在しないように写る.で,彼の妹とかも,ついさっきまで「ワーッ」と号泣してかと思えばすぐケロっとして,メイクアップして綺麗なドレス着て「さあ,酒飲んで踊りにいこー!」に変わってるし.楽しい人たち.

東アジア宗教観で言うところの「陰と陽」で言えば,確実に後者が国民性を反映してるんやろね.



続く


Monday, March 9, 2009

Introduction Cuba 105: Sumario


February 2004


Summary

sometime seriously sometime casually
to see, know and touch the nation of Cuba
imagine the better society, the system, that's really rare and important
about the US also, Korea, China and my home Japan too
inside a moving current of global history
what happened to Cuba, what have "they" done to them, and what you learned

what would be reasonable, inna di civilization you enjoy
convenience, safety, what's the rhythm?
the current capitalism we obey, its viewpoint, ain't time to adjust some?
anything anybody, merits and demerits coexist together

so ask yourself, ask myself




Tuesday, March 3, 2009

キューバ入門 105: スマリオ


February 2004



Summary: 要約


時に真剣に 時にカジュアルに 
クーバ という国に対して 「調べる・見る・触れる」 ということ 

よりよい社会 システム これら考える 非常に貴重で とても重要
アメリカに対してもそう 韓国に対しても 中国に対しても 母国日本に対してでもそう
世界の 大きな歴史 その流れの中 
キューバがどうなった 彼らが何をした あなたは何を受け止めた 

文明の繁栄を謳歌できる世の中 何が「当たり前」の社会か 
便利さか 安心安全か どんなリズム感なのか
我々が従っている 「資本主義」 その観点 そろそろ調整じゃないのか 
何事にも 誰にでも 長所と短所は 表裏一体

じゃあ 俺はあなたは 
自問自答するか.


Monday, March 2, 2009

Introduction Cuba 104: Campo de Tabaco


February 2004


Tobacco Fields

So, I did tobacco picking, inna di world famous Pinar Del Rio, Cuba. Yeah, Tobacco picking, you pick tobacco leaves on a tobacco field.

The tobacco plants were neatly grown, lined up in a row, and their height were as high as my chest. Our task there was just to pick and collect young leaves that were about a size of 30cm - 40cm.

In the afternoon, we went to a big tobacco house. Inside the house, we hanged the leaves on a long wooden poles then the poles were collected and lifted from down to up up up.

Then a break time, we were asked like "how was the picking work?" An old work man then rolled dried leaves to make an instant cigar and lit it. So I had a puff of it too. Hmm, the taste was boom, que fuerte like really strong flavor.

My five senses being stimulated, I had such great experience on this day out at the tobacco fields. Big thanks for the rich Cuban tobacco fields, the workers, the old man, and most importantly the original socialism island nation Cuba.

Sunday, March 1, 2009

キューバ入門 104: カンポ・デ・タバコ


February 2004



Tobacco Fields: タバコ畑

タバコの葉摘みしてきました、ナショナルジオグラフィックにも掲載されたことのあるシガーの名産地ピナール・デル・リオで。

目の前に広がる一面のタバコ畑,私の胸ぐらいまでの背丈に育っていて,その風景は初めて。そしてきれいに耕されている土に整然と並んで作られているタバコの、一番上に生えている、葉っぱ一枚がそれぞれ 30cm - 40cm ぐらいの若葉を手作業で摘んで、それを集めていくという作業。

午後は集めたそれらの葉っぱを干す作業。場所は木造の大きな建物。三角屋根で中が吹き抜けになっていて、起用に組まれた物干し竿が小奇麗に並んでいて、タバコの葉が陰干しされていた。

私が手伝った作業は、集めた葉を一枚づつ一本数メートルある竿竹に干していく。完成したものをセクションごとに集める。そして乾いているセクション順に竿ごとまとめて下から上へ持ち上げていく、という感じで作業していった。

そして作業がひと段落したら、「初めてのタバコ摘みはどうでしたか?」的な話になったりして。そこであるおじさんが、出来上がったタバコの葉をクルクルっと巻いて即席シガーを作ってくれたので、ちょっと一服いただいたけど、ドカーンでしたね。スゲー濃い,煙も味も。

その日は、五感をフルに使っての非常に貴重な経験をさせてもらった.ありがとう,クーバの豊かなタバコ畑,そこで生きてる労働者の皆さん,お話してくれた責任者のおじさん,そしてそうゆう機会を与えてくれたクーバとゆう独特の島国.


続く